鍼灸マッサージ科 Ⅰ部

3つの国家資格を目指す総合学科。
幅広いニーズに対応できる人材を育てます。

この学科の特長

1 全日制ならではの充実したカリキュラム

全日制コースならではの充実したカリキュラムにより、鍼灸と3つの手技を基礎から応用まで修得。医学知識はもちろん、一般教養も高めていけます。

2 伝統的・現代的な鍼灸治療を学ぶ

治療スタイルの異なる鍼灸治療として、伝統的な小児鍼やしょうが灸、灸頭鍼、現代的な鍼通電療法などを学ぶことができます。

3 専門スキルが身につく特別講座

社会や現場のニーズを反映した特別講座を設置。より専門的なスキルや、幅広いフィールドで役立つ技術を学べます。

特別講座の例
美容鍼灸、顔に対するマッサージ、艾作りなど

4 国家試験を強力にバックアップ!

国家試験を強く意識したカリキュラムに加え、徹底した国家試験対策サポートを行い、国家資格の取得を強力にバックアップします。

5 実践的な職業教育で即戦力に!

企業・団体等と連携した文部科学省「職業実践専門課程」認定の職業教育により、医療の現場で役立つ実践的な技術が身につきます。

 

目指せる資格

本校で取得を目指す資格は、いずれも開業権のある医療系国家資格です。

あん摩マッサージ指圧師(国家資格)

中国伝来のあん摩、西洋医学に基づくマッサージ、日本独自の指圧。これら3種類の手技を使い、疾患の治療や健康の維持・増進を図るのが、あん摩マッサージ指圧師です。人の手で「押す・もむ・さする・たたく」“手当て”は、まさに医の原点。だからこそ、正しい医学知識と技能を修得した治療家は、幅広いフィールドで必要とされています。

はり師(国家資格)

鍼(はり)は、古代中国で発祥し、日本で独自の改良が加えられた治療法。経穴(ツボ)に鍼を刺す刺激で人間の自然治癒力を高め、血行促進や自律神経の調整、美容など、さまざまな効果を引き出します。その幅広い疾患への有効性はWHO(世界保健機関)でも発表されており、鍼治療は、日本はもとより海外でも注目されています。

きゅう師(国家資格)

灸は、身体の経穴(ツボ)の上で燃やす艾(もぐさ)の温熱刺激によって自律神経を調整し、免疫力を高める伝統療法です。日本、中国、韓国などで多くの臨床研究が行われており、効果の高さが発表されていますが、さらに今日のストレス社会で注目されているのが癒しの効果。医療からリラクゼーションまで、きゅう師のニーズはより幅広い分野へと拡大しています。

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師になるには

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師になるには、国家試験に合格し、「国家資格」を取得する必要があります。国家試験の受験資格は、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師養成施設として認められている専門学校・大学で学び、卒業することで得られます。
鍼灸師という資格はなく、「はり師」「きゅう師」と別々の国家資格に分かれています。ただし実際は両方の資格を持ち、鍼と灸を組み合わせて治療することが多いため、総称して鍼灸師と呼ばれることが一般的です。

国家試験合格実績

  あん摩マッサージ指圧師 はり師 きゅう師
第33回(令和6年度) 98.0% 91.8% 91.8%
第32回(令和5年度) 96.2% 88.7% 84.9%
第31回(令和4年度) 100% 84.3% 86.3%

スクロールできます→

※上記は新卒者の合格実績です。

 

将来の活躍の場

 

授業の流れ

年次ごとに基礎、応用、実践へと段階的に積み上げる学習システムです。

1年次(41単位 1,077時間)
基本に徹した学びで基礎を固め、医療人としての自覚を育む。

あん摩マッサージ指圧・鍼・灸の基礎知識と基本技能の学習を通じて、基礎力をつくると同時に医療人としての自覚を持たせます。

基礎分野
総合基礎Ⅰ(生物・生命科学/コミュニケーション演習/医療英語演習/コミュニケーション心理学)

専門基礎分野
形態機能学Ⅰ・Ⅱ、保健と医療Ⅰ

専門分野
東洋医学Ⅰ・Ⅱ、あはき概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、基本はりきゅう実技Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、基本手技実技Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、臨床実習Ⅰ、臨床総合講座Ⅰ

2年次(36単位 936時間   ※選択授業は除く
臨床医学に基づき、具体的な疾病や治療法を学習。

基礎力の応用として臨床医学に基づき、さまざまな疾病の捉え方、正しい治療法、患者さまへの応接法などを学びます。

基礎分野
総合基礎Ⅱ(基礎栄養学/生体と薬/心理療法とカウンセリング/社会福祉論/実践国語)

専門基礎分野
臨床医学Ⅰ、疾病治療論Ⅰ、保健と医療Ⅱ

専門分野
東洋医学Ⅲ・Ⅳ、あはき理論Ⅰ、あはき臨床診察学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、応用はりきゅう実技Ⅰ・Ⅱ、はき適応疾患実習Ⅰ、応用手技実技Ⅰ・Ⅱ、臨床実習Ⅱ・Ⅲ、臨床総合講座Ⅱ

選択科目
病態生理Ⅰ・Ⅱ

3年次(33単位 837時間)
臨床実習で臨床力を養い、国家試験に向けた学習を強化。

臨床実習を通じて実践的な技能と患者さまへの対応力を磨くとともに、国家試験に向けた強化学習を行います。

専門基礎分野
形態機能学Ⅲ・Ⅳ、臨床医学Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、疾病治療論Ⅱ・Ⅲ

専門分野
あはき理論Ⅱ、あはき臨床診察学Ⅳ、社会あはき学Ⅰ・Ⅱ、はき適応疾患実習Ⅱ、臨床実習Ⅳ、臨床総合講座Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ

   :業界と直結し、企業等と連携した実践授業(2024年度)
※ 総合基礎の科目が免除される基礎科目履修免除制度あり。

1週間の時間割例

講義、実技をバランスよく配したカリキュラムを展開します。

授業例

基本指圧実技

指圧の基本から背部、下肢、上肢の指圧へと進む段階的な実技指導で、一年をかけて全身の施術を修得していきます。

基本マッサージ実技

安全かつ有効なマッサージ施術を行うために、基本となる手技や患者の体位に応じた施術方法などを修得していきます。

基本あん摩実技

あん摩の基本となる手技とともに各部位に合った手技を学び、患者にとって安全かつ有効な施術方法を身につけます。

POINT  手技別の実技指導
あん摩、マッサージ、指圧の各手技を、それぞれ細やかに指導します。

 

在校生インタビュー

鍼灸マッサージ科Ⅰ部
小松 弘季さん

さまざまな活動に挑戦できるよう、積極的な学びで自分を高めています。

スポーツトレーナーを目標に学びを深める中で、故郷で治療院を開く夢も膨らんでいます。授業で初めて鍼を刺したときは緊張しましたが、上達のためには練習あるのみ。実技も講義も自分から学ぶ意識を持ち、将来さまざまな活動ができるよう、柔道整復師の資格取得も考えています。