

この学科の特長

1 鍼と灸の専門技術が身につく!
鍼・灸を徹底的に学ぶ専門学科ならではのカリキュラムを展開。豊富な練習量で実践力を養い、鍼灸のスペシャリストを目指します。

2 効率的に学べる1日3時間の授業
18時に始まる90分×2限の授業構成により、仕事と両立しながら効率的に学べます。
※土曜日の基礎科目は履修免除制度があります。

3 国家試験を徹底サポート!
国家試験を強く意識したカリキュラムに加え、徹底した国家試験対策サポートを行い、国家資格の取得を強力にバックアップします。

4 企業との連携で実践力アップ!
企業・団体等との連携のもと、文部科学省「職業実践専門課程」認定の職業教育を実施。将来に生きる実践的な技能を修得できます。
目指せる資格
本校で取得を目指す資格は、いずれも開業権のある医療系国家資格です。

はり師(国家資格)
鍼(はり)は、古代中国で発祥し、日本で独自の改良が加えられた治療法。経穴(ツボ)に鍼を刺す刺激で人間の自然治癒力を高め、血行促進や自律神経の調整、美容など、さまざまな効果を引き出します。その幅広い疾患への有効性はWHO(世界保健機関)でも発表されており、鍼治療は、日本はもとより海外でも注目されています。

きゅう師(国家資格)
灸は、身体の経穴(ツボ)の上で燃やす艾(もぐさ)の温熱刺激によって自律神経を調整し、免疫力を高める伝統療法です。日本、中国、韓国などで多くの臨床研究が行われており、効果の高さが発表されていますが、さらに今日のストレス社会で注目されているのが癒しの効果。医療からリラクゼーションまで、きゅう師のニーズはより幅広い分野へと拡大しています。
はり師・きゅう師になるには
はり師・きゅう師になるには、国家試験に合格し、「国家資格」を取得する必要があります。国家試験の受験資格は、はり師・きゅう師養成施設として認められている専門学校・大学で学び、卒業することで得られます。
鍼灸師という資格はなく、「はり師」「きゅう師」と別々の国家資格に分かれています。ただし実際は両方の資格を持ち、鍼と灸を組み合わせて治療することが多いため、総称して鍼灸師と呼ばれることが一般的です。
国家試験合格実績
| はり師 | きゅう師 | |
| 第33回(令和6年度) | 91.7% | 91.7% |
| 第32回(令和5年度) | 95.7% | 95.7% |
| 第31回(令和4年度) | 90.0% | 90.0% |
スクロールできます→
※上記は新卒者の合格実績です。
将来の活躍の場

授業の流れ
基礎から専門領域まで、年次ごとに体系的な学びを実現します。

1年次(35単位 861時間)
一般教養と基礎力を固め、医療人としての自覚を育む。
一般教養、基礎医学、鍼灸の基本技能をバランスよく学び、基礎力を固めるとともに、医療人としての自覚を持たせます。
基礎分野
総合基礎Ⅰ(生物・生命科学/コミュニケーション演習/文章表現・読解法/コミュニケーション心理学)
専門基礎分野
形態機能学Ⅰ・Ⅱ、保健と医療Ⅰ
専門分野
東洋医学Ⅰ・Ⅱ、あはき概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、基本はりきゅう実技Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、臨床実習Ⅰ、臨床総合講座Ⅰ
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2年次(36単位 936時間 ※選択授業は除く)
臨床医学に基づき、具体的な疾病や治療法を学習。
臨床医学に基づき幅広い疾病と治療法を学び、応用力を高めます。また、高度な実技実習により、実践力を磨きます。
基礎分野
総合基礎Ⅱ(基礎栄養学/生体と薬/心理療法とカウンセリング/社会福祉論/実践国語)
専門基礎分野
臨床医学Ⅰ、疾病治療論Ⅰ、保健と医療Ⅱ
専門分野
東洋医学Ⅲ・Ⅳ、はき理論Ⅰ、はき臨床診察学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、応用はりきゅう実技Ⅱ・Ⅲ、はき適応疾患実習Ⅰ、臨床実習Ⅱ・Ⅲ、臨床総合講座Ⅱ
選択科目
病態生理Ⅰ・Ⅱ
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3年次(34単位 861時間)
臨床実習で臨床力を養い、国家試験対策を強化。
臨床実習を通じて実践的な技能と患者さまへの対応力を磨くとともに、国家試験に向けた授業や補習、個別指導を行います。
専門基礎分野
形態機能学Ⅲ・Ⅳ、臨床医学Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、疾病治療論Ⅱ・Ⅲ
専門分野
はき理論Ⅱ、はき臨床診察学Ⅳ、社会はき学Ⅰ・Ⅱ、はき適応疾患実習Ⅱ、臨床実習Ⅳ、臨床総合講座Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ
※ :業界と直結し、企業等と連携した実践授業(2024年度)
※ 総合基礎の科目が免除される基礎科目履修免除制度あり。
※ 選択科目はⅠ部の時間に行われますが、Ⅱ部の学生も受講することが可能です。
1週間の時間割例
講義と実技が連動した学習効率の高いカリキュラムを展開します。


授業例
診察法・特殊鍼灸実習

伝統的な刺鍼法や施灸法を実践することで、さまざまな症状や患者ニーズに対応できる幅広い治療法を修得します。
臨床特別実習

東洋医学の理論に基づいて症例問題に取り組み、症状の診断、取穴、刺鍼の技術を高めていきます。
東洋医学臨床論

学習してきた診断・治療を応用し、各症候から病態を理解して配穴・治療を導き出す方法を学びます。
在校生インタビュー


鍼灸科Ⅱ部
勝間 由衣さん
歌手や声優など“声のプロ”を支える鍼灸師になるのが目標です。
調剤薬局で働きながらライブ活動をしていて、将来は“声”のお仕事をされる方たちを鍼灸で支えていくのが目標です。授業は体表解剖や取穴(しゅけつ)など初めて触れることばかりですが、先生方の指導がわかりやすく、プリント教材は復習にも便利。時間を見つけては読み返し、知識を定着化させています。