2016年11月21日
11月5日-6日の期間中、鍼灸の世界的学会であるWFASが23年振りに日本で開催されました!(会場:茨城県 つくば国際会議場)
本学会では1,700名を越える国内外の鍼灸研究者や関係者が参加し、大会テーマ「美しき鍼灸 – 持続可能なヘルスケアと養生」の下、統合医療、災害医療分野、介護領域や終末期医療、予防医療(養生)など、各国の幅広い鍼灸事情の報告、講演がなされていました。
当校教員では、畠山博式先生、三浦洋先生、藤田洋輔先生が参加し、また、当校学生、卒業生も多く参加していました。
発表としては、当校卒業生・樫村亜子先生が所属し臨床のフィールドとして取り組まれている耳鼻科領域での鍼治療の有効性の検討を行った研究を発表されていました(タイトル「一側性無難聴性耳鳴に対する鍼治療の有効性と筋硬度を中心とする作用機序の検討」)。
鍼灸医療は多くの分野での貢献が期待でき、樫村先生の耳鼻科領域でのご研究も、今後の鍼灸を活用した国民への貢献を検討する上で貴重なご発表でした。
また、当校教員では藤田洋輔先生が継続的に取り組んでいる日本特有の接触鍼法の生理反応について、刺入刺激との比較を行った研究の発表を行いました(タイトル「皮膚接触鍼の自律神経機能に及ぼす作用の検討」)。また、その他、「熊本地震災害における鍼灸活動報告」(筆頭研究者:姉妹校教員・松峰理真先生)、「医療コミュニケーション・スキル尺度の外的妥当性に関する検討」(筆頭研究者:目白大学・奈良雅之先生)にも藤田先生は共同研究者として連名がされていました。
日本の鍼灸研究は多くの蓄積があり、その発表の場である国際学会において、多くの当校学生や卒業生の参加、発表がありました。今後の医療の発展や貢献に対し、当校を巣立つ卒業生に大きな期待を持った大会となりました!